ダートトライアル、ヴィッツラリー(現ガズーラリー)を経て挑んだ全日本ラリー選手権に参戦していた際、
観客の中の子どもから「どうしたら、(モータースポーツのドライバーに)なれますか?」と質問をされました。
走るための車体、練習を行う場所、練習に充てる時間、それらに伴う必要な資力...。
様々なことが頭の中を駆け巡り、結局、そのお子さんに対し 、
(自分の中で)“納得できる回答”をしてあげることができませんでした。
何事にも共通することですが、モータースポーツの世界では特に多くの要素が揃わなければ、はじめの一歩すら
踏み出すことが難しいように感じます。
そんなモータースポーツに触れる「はじめの一歩」を、どうすれば いかに、身近に・純粋に・見て・触れる
環境を生み出すことができるのか。
そんな想いから『近所でできる、遊べるモータースポーツコース』への設置と運営をはじめました。
そして、コースを運営してゆく中で、子供達やそのご家族と共に、「楽しみながら【乗り物】をどのように扱い・どのように【安全】に利用してゆくか」を共に体感し、共感をしていくことの重要性を強く感じました。
私たちの社会においてなくてはならない乗り物を、大人も子供も安全に扱い、それぞれが
豊かな世界を広げてゆくことの大切さを発信していきたいと思っています。